2013.01.27 Sunday
みんな元気です
先日、今年初めての仮設訪問をした。中通り地域には珍しく降雪であったが、仮設の団結力なのか、高齢者が多く住んでいるにもかかわらず、きれいに除雪がされていた。窓が二重サッシになったり、畳が敷かれたり、物置が設置されたり、お風呂の追い炊きボイラーが設置されたりと仮設の住環境は少しづつ改善されている。そのこと自体は歓迎されることではあるが、根本的な問題、今後の見通しは全く立っていない。それでも、我が家で共に暮らした避難者の方々は、じっと耐えている。間も無く2年が経とうとしているのに、先が見えないので、希望すら持つことも出来ない。被災者の方のお一人、Kさんの住いを訪れたときに、Kさんのご自宅の写真が掛けられていた。杉山を背に、高台に在るお宅は前が開け畑や田が広がっている。見事な里山の景観に、こんな良いところに生活していたのかと、今更ながらに驚く。仮設は、緊急避難の場所で、終の住みかではない。高齢者の方々には残された時間はそう多くは無いはず。仮設の住環境の改善は不満のガス抜き、目晦ましにも思えてくる。元に帰れないなら、どうするのだ。早く決めようよ。少しは希望が持てるようにしようよ。それは原発の管理責任者、行政の責任でしょうよ。