これは銀杏の外側の硬い殻を剥いた状態。明日の銀杏のス−プのトッピングにするつもり。銀杏自体、味、香にさほど強いものは無いので、ポタ−ジュにすると個性が消えがち。それでこれは銀なんですよとお知らせするつもりで、丸のままで少し入れたい。この渋皮を剥くのもなかなか手強い。銀杏は実の果肉の部分をにおいに負けずに除去し、十分に洗って乾燥させる。それを専用ペンチで割り、剥いて、などなど銀杏は手間のかかる食材である。この銀杏は毎年長兄が自分で取って送ってくれる。兄の手から私の手に繋がって一品へと繋がる。手間仕事と言う言葉は私世代にはどこか苦労と言う言葉が付きまとうが、今は非日常の手間を楽しむと言う雰囲気がある。「良い時代になったものだ」と年寄りは言っておきます。つい先日行きつけの床屋さんからも銀杏が届いた。これは塩煎りして食べてみようか。遠い昔を思い出して。もちろん炭火で。