冬のジャム二つ目

 
毎年この時期お客様のW氏から、とても立派な紅玉(りんご)をいただく。お客様には焼き林檎にして、バニラアイスをのせて食べていただいている。私の子供時代には生食用であった。名の通り、真っ赤で、将に林檎らしい林檎なのだが、水分が少なく、酸味も強いので、他の品種にとって変わられていった林檎ではあった。しかし、その短所が調理用としては、長所に変わり、林檎を調理して食するようになったこの時代人気が出てきている。しかし、生産農家は、紅玉を他の品種に変えたところが多く、生産量は少ないようだ。話がそれたが、食べきれないものは、ジャムにしている。皮をむくと酸化して色は良くない。昨年妻が皮付きのまま調理したら、皮の色が反映して、淡い桃色になってなかなかよい。私には、皮の食感が気になったので、今年は皮をむき、皮と芯は、別鍋で煮て、色と、ペクチンを抽出して加えたところ、色も、食感もなかなか良いものが出来た。画像には反映していないが、その淡い桃色と、紅玉の軽やかな酸味は、初冬に少し厚手のセ−タ−に衣替えをしたときの、少しだけ暖かい心地よさに似ていると思えた。

at 23:57, オーナー, -

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冬のジャム

 
いつも出来るだけ季節感を、と思っているので、そろそろジャムの食材をと思っていたら、友人のI氏から、自宅の庭に成った柚子を2籠も頂いた。前に市販のもので作ったことがあったが、柚子自体果汁が少ないし、日が経ったものはなおさら少なく、満足のいくものが出来なかった。今回のものは、捥いだばかりなので果汁もふんだん、果皮もやわらかい。食材がよいので出来栄えも満足のいくものが出来たようだ。酸味の爽やかさは、他の柑橘類が及ばないところだが、そこが際立つと、酸味がかち、酷にかけるし、柑橘類の酷を求めると爽やかな酸味が損なわれる。そこのせめぎ合いが難しいと思っているが、今回は食材に助けられた。少し強く焼いたパンで美味しく頂きました。

at 21:56, オーナー, -

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過保護かな


斜面にある石楠花が雪の押されて倒れたり、枝が折れたりしないように雪囲いをする。石楠花たちは来年の葉や、花の芽をすでに準備し、春に備えている。毎年のことながら花の芽は少なく、花を楽しめそうもない。肥料も十分にやり、雪の対策もしている。木自体はすこぶる元気。あ〜それなのに自然界ではもっと過酷な条件で生きているのにたくさんの花をつける。甘やかしすぎかなと今年は肥料はやめにしようかな。木を見る知識はないので、話が出来るといいのに。

at 15:03, オーナー, -

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備えあれば憂いなし

 
十数年前の12月の5時間あまりの停電以来、電気を頼らない暖房、薪スト−ブを設えた。そのための薪を今年も一昨日から2日掛りで用意。前は森林組合から長いものを買っていたが、最近は切ってもらっている。太いものは割るがそれは私の仕事。画像は一部だが、割ってあるものはすべて我が手によるもの。枝が太いものや、中に節の隠れているものには手間取る。ほとんどが楢ではあるが、アズキナシ、地元ではカタスミギといって良質の炭になる木が少し混じっていた。繊維が密で、粘りがあってなかなか割れない。これは硬いよい炭が出来ると納得の木質だった。もう少し肉厚の斧だったら楽だろうと思ったが、斧の需要もないせいか、選べるほどの品揃えはないし、好みに合わせて作ってくれる鍛冶屋さんは私が知る限り、周辺地域を含めて一軒もない。「村の鍛冶屋」という歌も分かるものがいなくなるのだろうなどとも考えた今回の薪割りだった。

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お手伝い


山百合が八月に誇らしげに花を咲かせ、落花後、残った小さな子房は、どんどんとふくらみ、中に薄い、麟片状の種子をたくさん作った。種子は十分に育ち、子房は割れ、今にも種子を溢そうとしている。山百合が其処彼処に揺れるところににしたいとの壮大な(あほな)考えから、毎年この種子が気に入って発芽してくれる場所を求めていろいろなところに種子を蒔いている。いまだ発芽の場所は確認できないままだが、今年も懲りずに蒔くつもり。球根の方が手早いのだが、其処が適地でなければやがては消えてしまう。そこで、種子まき方法がよいと思っているのです。種子からだと開花までは最低5年くらい掛かるらしいのでいつになったら花が見られるかと考えたら、気が遠くなっては来るのですけどね。しかし、百合自体も毎年毎年懲りもせず懸命にたくさんのたくさんの種子を作っているのですから、種の保存のお手伝いとでも思えばよいのかもしれません。

at 20:07, オーナー, -

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