毎年スキ−とワカサギ釣りを楽しむSさん Kさんコンビは、ワカサギ釣りは竿を出すだけで満足しているのだろうと思うくらい、釣果はいつも一桁であった。今回、「恥ずかしながら・・・」といって差し出した袋には、尺の岩魚と50数匹のワカサギ。岩魚はワカサギを捕食するためワカサギ釣りをしていると、岩魚に仕掛けや糸を切られることは良くある。岩魚に追われたワカサギの群れは散ってしまい、その後はほとんどつれなくなるため、岩魚は招かれざる客である。稀に岩魚が、仕掛けに絡まり、身動きが出来ず、細い糸でも岩魚を釣り上げることもある。今回が将にそれであった。本人は、「いや、外道ですから」といいながらも、顔は笑っていた。他のお客様にもワカサギを振る舞い、和やかで、にぎやかな夕餉が生まれた。柳の下の泥鰌でなく、氷の下の岩魚をねらってだろうか、2月のご予約も頂いた。