ノスタルジックフル−ツ

 
青蜜柑が店頭に出ると見境なく手が伸びる。子供時代が懐かしくなるからだ。小学校の運動会というと、知り合いの自転車屋の叔父さんが急に、香具師に変身して戸板に青蜜柑を山盛りにして売っていた。いつも見ている叔父さんが妙にいなせな感じになること、秋の涼風に香る柑橘、空の青と白の体操着とみかんの緑の颯爽感が思い出されて、手が伸びてしまうのだ。その当時のものは、酸味が強く食べるには少し辛かった。今は温室栽培なのか、8月には店頭にも並び、甘味は薄いが、それが爽やかさに感じられもして、酸味もほどほどで美味。お客様にも朝出して、三つ残った。これは私のものだろう。昔を思い出して、ついでに〇〇ちゃんの顔も思い出しつつ、青空の下でいただくつもり。叔父さんはなじみの私にはいつも黙って一個くれた。始末に困りポケットに入れておくと邪魔くさかったがいいか香がしたので我慢した。私にとっての、子供時代行き特急の名は青蜜柑号なのだ。

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長子、二子

 
ほぼ同じ所に、ツリフネソウとキツリフネが並んで咲いている。画像では分かり難いが、花の後ろの距というところが巻き込んでいるか、いないかの違いと、色以外、外見上はほぼ同じもの。花器の釣り船に見立てて命名したということならばどちらも将に釣り船だ。しかし、赤花の方はオリジナリティ−溢れるツリフネソウ、かたや、似すぎていたためかキツリフネと二番煎じの感が否めない命名。どちらも同じような環境に生息しているので、きっと同じときに発見はされたと思う。なのに、命名者は黄花でなく、赤花にツリフネソウの名を与えたのだろうか。江戸時代であったら、後継者になれるか、未婚のまま厄介叔父として一生を終わるか、長子と二子では大違いである。第三子の自分としては、何をするわけでもないが、何となくキツリフネに肩入れしたい心境。

at 15:33, オーナー, -

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納得

 
ブラックベリ−がここ数日で色づき始めたと思っていたら、その中のいくつかは熟して、名前通りの黒というか暗紫色になり、熟れた状態になっている。同じ房で、養分、水分、陽光にさほど差はないはずなのに、熟したものとそうでないものが混在している。そのとき頭に浮かんだ言葉は、「早熟」。この言葉をつかったのは果たして何年前だろう。訊いたこともない。文語というほどの硬い言葉ではないはずだから、不思議に思う。この言葉はきっと、一箇所の中の果樹のなかで、いち早く熟した果実を早熟といったことから一般化した言葉だろうと思う。なるほどそのはずと思うと、早熟を目の当たりにして何となく可笑しい。今は、「老成る(ませる)」ていっちゃうんだろうか。「早熟」、目の当たりにしたからだろうか、自分の頭の中の辞書に、赤線を引くことに決めた。

at 14:23, オーナー, -

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タレント候補

 
サッチモ亭の8月定席のとりを努めるのは「山百合家大輪」となりました。13本の山百合の中で最も茎の太かったものが、やっと昨日開花した。蕾も大きく、予想はしていたが咲いてみたら、先に咲きだしたものは、前座、真打中の我ぞ真打、とりを勤めるには申し分ない貫禄で、他のものの1.5倍、香も強烈の威風堂々その分。少しばかり、可憐さ、趣には欠けるかもしれない。万田酵素のコマ−シャルタレントにでもなれそうな貫禄であるのは間違いない。

at 16:33, オーナー, -

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景色はそのままに

 
昨日、約30年ぶりに知り合いが訪れた。この仕事をしているおかげで、相手も訪ねやすいらしい。月末には、高校の同級生も来る予定。そんなことで、一般の方よりも時空を超えていろいろな過去に訪ねる機会がある。画像は、その知人E君が趣味の豆盆栽をお土産に持ってきたもの。高さ10センチにも満たない中に、土をしっかり抱いて逞しく生きる樹木の勢い、景色がそのままある。人は巨大なもの、そして、小さなものにも興味をそそられる。自分も中学のとき、興味を抱いて、椛と、欅の苗を近くの藪の中から採って来て、鉢植えにしたことを思い出した。思い出だけにひたって生きるわけではないが、今日も、豆盆栽のE君のおかげで、たくさんのことが次々と思い出され、良い旅が出来た。枯らさないように、E君の教え通り、毎日の水遣りを日課の一つに加えよう。

at 13:33, オーナー, -

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こちらも肥料が効いたかな

 
毎年多くの実を付けてくれるブラックベリ−。今年は主木1本が雪で折れてしまい、多くの収穫は望めないと思っていたが、これも万田なんちゃらの肥料が効いたのかどの枝もたわわに実を付けた。来月初旬には濃紫色に熟すだろう。百合、ブラックベリ−とも万田効果だとすれば、花の咲かない石楠花も来年はと期待してしまう。秋に花芽がついてくれるか、今から楽しみ。

at 12:11, オーナー, -

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小さい秋見つけた

 
秋に「秋の七草」を探したが「女郎花」だけが見つけられないので、今年の春苗を買った。露天風呂の前に植えたものが順調に成長している。成長が良すぎたのか、ここ数日の秋を思わせる気温に勘ちがいしたのか開花した。とにかくこれで今年は秋の七草をすべて目にすることが出来る。そういえばお盆を過ぎれば、萩とススキも開花するだろう。ここでは秋は駆け足でやって来るのだ。奥さんは昨日コンビニで買ったガリガリ君を今日食べたら当たりが出たので「私くじ運が強いとはしゃいでいる。買ったのは私だ。

at 16:14, オーナー, -

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やはり、それはそれで

 
我が家の庭の山百合が昨日から蕾が開きだした。あっという間に今日は8つもの蕾が開き、独特の芳香を辺りに漂わせている。閉ざされた空間ではむせかえるほどのものだが、外では仄か加減が心地よい。今年は、例の大根も巨大化するという万田酵素をたくさんあげたのでうるさいくらいの堂々感で虫を待っている。虫に対して少し上から目線のようで、虫たちに嫌われないかちょっと心配。先日はトリアシショウマが「ひそめる」という感じで良いと書いたが、我が子がかわいいように我が家の花はやはり良い。今は孫にうつつをぬかすじいちゃん状態です。

at 14:30, オーナー, -

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